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「勇気をもらった!」「ステキが詰まってる!」とネットで話題! マンガ『着たい服がある』の作者・常喜寝太郎先生インタビュー2

2018年8月9日更新

毎週木曜は、Twitterにアップされて話題となった、マンガ『着たい服がある』の作者・常喜寝太郎先生のインタビューを4回にわたってお届け! 今回は2回目になります。『着たい服がある』は、8月30日(木)配信『週刊Dモーニング』で連載が決定。今回、インタビューとともに掲載するプロトタイプ版よりも、さらに作り込まれた内容になりますので、お楽しみに♪

マンガ『着たい服がある』は……
「憧れのロリータ服を着てみたいけど、なかなか勇気の出ない無口な小林さん。でも、人に何を言われても好きな服を着続ける同じバイト先の小澤くんを見て、自分も変わろう!と決意し、奮闘する」というストーリーです

常喜先生のTwitter(@TaketoraTsuneki)にアップされた
マンガ『着たい服がある』プロトタイプ版2話


 

高校のときは、ギャル男ファッションしてました。
髪を伸ばしてスジ盛りして、日サロにも通ってて(笑)。

――いつからマンガを描きはじめたのですか?
マンガというか、絵を描きはじめたのは幼稚園くらいのときです。それまでは外を走り回っているような子で、忍者になりたかった(笑)。当時の戦隊ものが忍者だったというのもあり、すごく影響されていました。でも、骨折して走り回れなくなって……。で、母が若い頃にマンガ家を目指していたということもあり、絵を教えてもらうようになりました。

――絵の勉強(専門の学校に通ったり)はしたのですか?
小中高は普通の学科だったので、専門的な勉強は大学のときからです。僕は関西出身で、京都精華大学へ進学しました。大学卒業後はすぐに上京して、それが2013年でした。あ、でも、社交ダンスの大会に出てからだから、すぐではないですね。6月くらいだったかな?

――社交ダンス?!
はい、ワルツとか躍ってました(笑)。高校生のときにブレイクダンスをしてたのですが、社交ダンスもシャキッとしててすごくカッコいいな、と思ったことがあって。映画『Shall We ダンス?』の役所広司さんの影響なんですが(笑)。大学入ったら!と考えていたのですが、なかなか実行できず……。でも、大学3年生のとき、ある後輩に「一度、やるって言ったことはちゃんとやれ!」と言ったことがあって。そのとき、あ、自分もだよ!と気づいて(笑)。で、社交ダンスのスクールに習いに行きました。そこの人たちには「絶対に続かない」と思われていたらしいですが(笑)。大学を卒業した年の5月、ちょうど1年くらい習った頃に社交ダンスの大会に出場して、一番低いランクだったけど優勝できたので、もう心残りはない!とやりきった感があって。それで満足して東京に出てきました。

――有言実行がモットーなんですね(笑)。2013年に上京したとき、マンガの方は?
大学2年、2010年くらいから出版社に投稿し続けていて、上京したときも同じような感じでした。連載どころか、読み切りも載せてもらえない、やっと新人賞を獲れたくらいで。それから5年ですから、長かったですね……。

――第1回目のインタビューのとき(http://kerastyle.jp/news/21091)に高校生のときにファッションにハマった、とおっしゃっていましたが、そのきっかけやどんなジャンルの服を着ていたのかを教えてください。
高校1年の最初はまゆ毛とかもぼさぼさだったのですが、ある日、ギャル男になっちゃいました(笑)。友だちからギャル男系ブランドのジャケットを格安で譲ってもらったのがきっかけです。レザージャケットみたいなのだったかな? その服にはどんなアイテムを合わせればいいんだ?って考えたときに、これはギャル男系ブランドだから、そっち系の服を合わせれば間違いないなって感じで。ブランド名は忘れちゃったんですが、雑誌『men’s egg』とかに載ってたブランドで、どっちかというとロック系のテイストでしたね。で、そこから髪を伸ばしはじめてスジ盛りとかもしてたし、日サロにも通ってました(笑)。でも、地元にギャル男がいなくて、ひとりぼっちでした。

――ジャケットを譲ってくれた方はギャル男じゃなかったのですか?
なかったんです。しかも、服を譲ってくれたときに久々に会って、それっきり会ってないという……。

――ジャケットだけで、よくそこまでギャル男道を突き進みましたね。
服って自己表現のアイテムだと思ってて。自分が若いときって人に自慢できることが何もなくて。絵は描いてたけど、パッと見、俺ってこういうやつなんだよっていうのを人に伝えられるのがファッションだけだったんです。一番、わかりやすいというか。なんで服かって言ったら、それくらいしか思いつかなかったし、手っ取り早かったんですよね。高校の頃って自己顕示欲が強い時期だと思うんですよ。髪を立ててみたり、制服を改造したり。それが私服だったら自分でもできるかなって。ずっと自分のことが好きじゃなくて、ちょっとでもアピールにはなるものはないかなって考えたときに、あ、服だ!って思いついて。まず、パッと見を変えたかったんだと思います。

――突然変わったときの友だちの反応は?
あー……僕、友だちいなかったんですよね。小学校のときにいじめられてて、中学は部活しかしてなくて。バトミントン部だったんですけど。で、高校入ってからは周りがスポーツをしてる人ばかりで。僕も部活に入ろうと思ったのですが、そこのバトミントン部が全然練習をしていないようなところだし、ほかに入りたい部もなくて……ちょっと浮いちゃってたんですよね。周りは同じ部活の人同士でつるんでて、話せる相手がいなくて。で、服を売ってもらったことでハマったんです。当時、学校外でキックボクシングをやってて。ジムにいるのはおじさんばっかりなんですけど、みんな服にお金かけてたんですよ。そういう人たちを見て、影響を受けたっていうのもあると思います。

――ギャル男だったのはいつまでですか?
高校1年の終わりくらいから、大学入るまでです。高校3年生の後半は大学受験のためにデッサンしたり、マンガ描いたりで忙しくて。服はあんまり見ないようにしてました、欲しくなっちゃうんで。

(次回の常喜先生インタビューは8月16日(木)配信の予定です)

 


♪『着たい服がある』は8月30日(木)より、『週刊Dモーニング』にて連載が決定!
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