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18世紀フランスの宮廷衣装から、最新グッチまで！「ドレス・コード？ー着る人たちのゲーム」展がついに東京で開催！300点余の作品がズラリ…… （全2回）

2020年7月31日更新

京都・熊本と巡回し、人気を博してきた「ドレスコード？ー着る人たちのゲーム」展がついに東京でも開催！メインとなる展示作品は京都服飾文化研究財団（KCI）が所蔵する、貴重な衣装含めて300点あまり。しかし並べられた洋服をただ鑑賞するだけではありません。古くは18世紀のフランスのドレスや19世紀の英国ヴィクトリア時代の服から、シャネル・スーツ、ヴィヴィアン・ウエストウッドがデザインしたボンデージパンツなど服飾の歴史に革命を起こした衣装もズラリ。グッチなど世界のハイブランドのモード服から、ユニクロといったリアル・クローズも並列。さらに衣装だけではなく、現代美術作品や、日本の漫画作品との結びつきのある衣装も交錯。各々の衣装のルーツ探しをしたり、社会との関連性を結びつけたりなどして、ファッションと人間について考えさせる機会を存分にも持たせた、楽しみに満ちた展示となっているのです。

第１回
18世紀フランスのドレス✖️漫画「イノサン」コラボも！

会場に入るとまず、230年以上も前に、貴族など富裕層が実際着ていたと思われる、フランスのドレスがお出迎えしてくれます。たっぷりの布に細かく刺繍がされて、ゴージャスそのもの！漫画や映画でしか見たことがない、お姫様服を実際目にするなんて感動です！

ドレス（ローブ・ア・ラ・フランセーズ）
1770年代後半

　　　　　　　　　　　　　　　　　　©️京都服飾文化研究財団所蔵、広川泰士撮影

そしてその衣装の後ろには、ケラっこのみなさんにもおなじみ、漫画家・坂本眞一の作品『イノサン』の２人のマリー（マリー・アントワネット&マリー・サンソン）の、ほぼ等身大のイラストが……。もちろん２人が着ているのは手前のこの服で、イラストは描き下ろし作品です！
　どうやらこの展示に、この展覧会全体の企画意図が潜んでいるのでは、という予感を感じさせます!!

左からスーツ（アビ・ア・ラ・フランセーズ）1790年頃と、
ドレス（ローブ・ア・ラ・フランセーズ）1770年代後半。
後ろのイラストは坂本眞一『イノサン』『イノサンRouge』より、
マリー＝ジョセフ・サンソンと、
マリー・アントワネット　

©Shinichi Sakamoto／Shueisya

撮影：忽那光一郎

その後はショーのランウェイを飾った様々な衣装はもちろん、

現代美術作品も目をみはるものばかりが続きます。

パンキッシュな服や、原宿テイストに近い作品もあってワクワク❤︎！

（右）
コムデギャルソン
／川久保玲
2018年春夏

ドレスのバックスタイルにもドッキリ！！

（左から3体目）
アンダーカバー
／高橋盾
2001年秋冬

ヴェトモン
／デムナ・ヴァザリア
ショービデオ
2017年秋冬
協力：VETMENTS

都築響一（選）《ニッポンの洋服》2019年より

《小倉の成人式》2016年ほか　

会場は0から12のコーナーに分かれ、見る人たちにいろんな方面から問い掛けが……。次回は、13のコーナーから一作品ずつ紹介していきます！

「ドレス・コード？ ―着る人たちのゲーム」展　概要

※日時指定の予約制。予約はこちらから。
https://www.e-tix.jp/tocag/

期間／開催中― 8月30日［日］
会場／東京オペラシティアートギャラリー
開館時間 11:00―19:00（入場は18:30まで）
休館日／月曜日（祝日の場合は翌火曜日）、8月2日［日］（全館休館日）
入場料／一般1200円／大・高生800円／中学生以下無料
※同時開催「project N 79 糸川ゆりえ」の入場料を含む
※問い合わせ／℡03-5777-8600
HP／https://www.operacity.jp/ag/exh232/
主催／公益財団法人東京オペラシティ文化財団、公益財団法人京都服飾文化研究財団

取材・文／鈴木真理子