FASHION Gothic&Lolita INTERNATIONAL

Fredja: Born of the Goddess フリージャ:女神の誕生(from Mexico、メキシコからお届けします!)

2018年6月24日更新

Fredja: Born of the Goddess
フリージャ:女神の誕生

By Regina Morales (Chai Latte)
レポート:レジーナ・モラレス(チャイ・ラテ)

Shoe Brand Owner: Diana Valmont
Photos by: Patrick Landa
Dresses by: Puppets
シューズ、ブランド・オーナー: ダイアナ・バーモント
写真: パトリック・ランダ
ドレス:パペッツ
Among the current projects involving alternative and Harajuku fashion, Fredja holds a special place in the Latin American scene. The brand new shoe brand was first introduced last Halloween in Mexico City and rendered the assistance of the Mysterious Tea Party speechless and eager, wanting to purchase her first model, Sigrid immediately.
今の時代のオルタナティブファッション、原宿ファッションのプロジェクトを考えてみると、フリージャはラテン・アメリカのシーンにおいて、とても特別な場所にいると思います。このまったく新しい靴のブランドは昨年のハロウィーンにメキシコ・シティで産声を上げ、何も言わず一生懸命に「ミステリアス・ティーパーティー」を手助けしてくれたのですが、私はそのブランドの最初のモデル、シグリッドを即刻手に入れることにしました


It was clear then, though, that those very first shoes were a prototype but held enormous potential. I own a white glitter pair and despite them being just a test, they are among my most worn and beloved shoes.
After a few mishaps along the way with the materials, suppliers, and workshops, Diana, the owner, persevered and achieved the official release of not one but two shoe models: a buckle boot with straps, and a more romantic high heel perfect for Lolita fashion. I was honored when she asked me to be her model, and I certainly have to admit that the photos we shot together with Patrick Landa are one of my all-time favorites. The contrast of the darker, even fierce giant slaying queen versus the refined ivory clad princess was a lot of fun and very challenging as well.
最初のモデルがまだプロトタイプであったことははっきりしていたのですが、大きな可能性を秘めていました。光沢のある白い靴。テストであったその靴はすぐに私のお気に入りになりました。
素材や供給元、そして工房との何度かの不幸な事故を乗り越え、ブランド・オーナーであるダイアナは我慢強く、ひとつだけでなく二つのモデルを正式に製造・販売することに成功したのです。彼女がリリースしたのは、ストラップのついたバックルブーツ、そしてロマンチックなハイヒール、こちらはもうロリータファッションにぴったりのもの。私はそんなダイアナからモデルになってほしいという連絡を受けました。とても光栄でしたし、こうやってパトリック・ランダが撮ってくれたその写真は、これまでの写真の中で最も気に入ったものになりました。黒を基調とした獰猛で残忍な女王と洗練されたアイボリーを基調とした王女のコントラストは、とても難しいものでしたが、とても楽しい経験になりました。

In kind, I made the best of her visit to my hometown for our shooting, hoping to get to know more of the brilliance behind this fierce alternative shoe brand. One of the first and obligated questions is where does Diana draw inspiration in Lolita fashion. She told me: “I find the most inspiration in details. Elegance in both main pieces and accessories is what makes Lolita different from any other fashion. No matter how seemingly simple is the coordinate, if all different components come together, the look will be impressive to look at. I also find inspiration in Lolitas themselves, such as Chokelate or Fanny Rosie, I love their bearing and creativity.”
同じように、彼女が私の地元に来た時を利用して、私たちの写真撮影も行いました。そうしてこの強烈なオルタナティブな靴ブランドを支える才能に関してもっと話を聞こうしたわけです。もちろん最初の質問は、ダイアナがロリータファッションに対し、どこからインスピレーションを受け取っているかということ。彼女が私に言ったのは、「多くのインスピレーションは細部からやってくるものね。主要な部分とアクセサリーの分、その両方にエレガントなところがある。これがロリータファッションを他のファッションと違うものにしている。コーデがどんなにシンプルに見えても、それぞれ違った構成物がすべてまとまったら、見るべき印象的なものがそこに生まれる。それから私は、ロリータファッションそのものからもインスピレーションを受けている。例えば、ChokelateとかFanny Rosieとか、彼らの姿勢や創造性はすばらしいと感じているの。」


As for how she decided to start her own brand, she describes the beginning of her journey: “I was part of a similar project. There I was in charge of monitoring the market and new releases. I was aiming for a more varied brand, catering not only to Lolita costumers, but also to other alternative fashion such as Goth, for example. I had different tastes as well, leaning towards a darker classic and hime, princesslike look. I liked making Mary Janes and Teaparty style shoes, but I wanted more; more variety and riskier, innovative designs.”
ダイアナがどうやって自身のブランドを立ち上げようという思いに至ったか、彼女はその旅の始まりを次のように説明してくれた。「最初、私は単に似たようなプロジェクトの一部に過ぎなかった。市場を見極めて、新しいリリースを出すのが私の役目だった。ただ、私自身はもっと多彩なブランドを目指したかった。ロリータの顧客だけでなく、他のオルタナティブファッション、例えばゴスのファンの人たちにも喜んでもらえるようなものもね。自分の中にも違ったテイストが混在していたね。ダークでクラシカルな感じに傾く自分と、ヒメやプリンセスを好きな自分。自分ではメアリー・ジェーンとティーパーティーのスタイルの靴を作るのも好き。でも私はもっと、もっとたくさんのヴァリエーションがあって、リスクがあって、革新的なデザインをやっていきたいの。」


I asked how did she choose a name for her brand, the story behind it is: “The name of the brand, Fredja, was inspired by my love of Norse culture. I borrowed the name Freya from an important deity, goddess of war, who takes the deceased to the great hall where they would rest eternally. I also relate with her owning cats, an animal that means a lot to me instead of horses. Since she is a warrior goddess, she symbolizes my empowerment. The image is designed by a popular Mexican illustrator and tattoo artist, who goes by the name of Marat Blackart, who I admire deeply as well.”
それから彼女にどうやってブランド名を決めたのかという話も聞いた。「ブランドの名前、フリージャは、私が大好きな古代スカンジナビア、ノルウェー文化からインスピレーションを受けたもの。この名前はその中の戦争の女神フリーヤから借りたもの。彼女の役割は、亡くなった人を大きなホールに連れていき、そこで永遠の眠りにつかせるというものなのね。また彼女が猫を飼っていたことにも関心があった。猫は大好きな動物だったから。彼女は戦いの女神なので、私にとっては力強さの象徴なのね。このイメージは、私がものすごく尊敬する、メキシコで人気のイラストレーターであり、タトゥーアーティストとしても人気のマラット・ブラッカートにデザインしてもらったものなの。」


As for the reaction of the Mexican community, it was undoubtedly warm from the very beginning. Especially the Lolita community embraces the brand and has given Diana incredible support, requesting immediately more colorways and materials for both her models Sigrid and Freja. The coordinates made with them have been astounding, no matter if they are paired with handmade items, indie brand dresses or sought out dream dresses from Lolita staple brands.
Her ultimate goal with the brand is for it to grow and be prosperous, know for its quality and variety. She wants it to be successful in a local, and later on an international scale, so she can keep designing and creating new designs.
メキシコのロリータコミュニティの反応は、始まりからとても温かいものだった。ブランドはコミュニティに受け入れられ、ダイアナを支援する人たちも多く、彼女が推し進めるシグリッドとフリージャの二つのモデルに更なる配色や素材のリクエストが押し寄せた。シグリッドやフリージャを使ったコーデは、手作りのアイテムやインディ・ブランドのドレスと組み合わせても相性が良く、もちろんロリータの主要ブランドからの夢のようなドレスと組み合わせてもすばらしい。
彼女がブランドに対して求めている究極のゴールは、もちろんブランドの成長と繁栄だが、同時に品質とバラエティで知られる存在になりたいとも思っている。彼女はまず地元での成功を目指し、それからその後に国際的な規模に広げていく、そうしていくことでデザインをし続け、新しいものと作り上げたいと思っている。


I also asked her what is the most valuable thing she has learned through Lolita, and she answered. “Friendship, absolutely. I have friends from many parts of the country who I admire in and outside the fashion, I am inspired by them and was inspired to start my brand because of them. I also started saving to buy my beloved dream dresses, and I developed my own taste. I also discovered that it doesn’t matter if your style is uncommon, if you like it and hurt no one you can wear what you love proudly.”
私はもうひとつ、彼女にロリータファッションから学んだことで何が最も価値があることだろうかと尋ねた。彼女の答えは、「友情よ、絶対に、それ。私は国中に友達がいます。彼らのことを尊敬していて、それはファッションのことも、そうでないことも含みます。彼らにインスピレーションをもらい、そうして彼らに背中を押してもらって自分のブランドを立ち上げました。自分が大好きな夢のドレスを買うために貯金をして、自分のテイストも磨きました。そしてまた、自分のスタイルが一般的でなくても何も問題はない、それが好きで誰も傷つけないのであれば、自信を持って自分の好きなものを着ることができる。そんなことを教えてもらったわけですからね。」


As a farewell for this interview, I asked to share some advice she would give someone who wants to start their own brand. Her answer was: “I know it sounds very cliché but it you really want it just take the risk. It may not be easy but it isn’t impossible. You have to be realistic though, there probably won’t be immediate results, but I assure you it will all be worthwhile. You have to know all the process, seeking knowledge, experimenting, making mistakes and learning from them, pay heed to the negative comments to improve yourself and knowing that will show the world who you are. Remember, the world needs people who create beautiful things.”
このインタビューの最後に、自分のブランドを立ち上げたいと思っている人たちへのアドバイスを彼女からもらいました。「ありきたりの決まり文句に聞こえると思いますが、私のアドバイスは、もし本当にそうしたいのなら、リスクを取るべきだとということ。それは容易ではないかもしれないけれど、決して不可能ということはない。現実的になる必要はあるし、すぐに結果は出ないものです。でも、そこに向かおうとしていることは、そのすべてが価値があることなのです。その過程をすべて知っておくべきですし、知恵をつけ、実験をし、失敗をし、そしてそこから学んでいくのです。否定的なコメントにも注意を向け、自分自身を高めるために使い、世界に自分が誰であるか見せているんだということを知ることです。世界は美しいものを作り出す人々を必要としている、それを覚えておいてください。」


As her own words say, I am sure that Diana will be the first in a line of many new entrepreneurs in alternative fashion seeking to make the world a more lovely, more fantastic place with their creations. I, for one, will keep a keen eye to see what she creates next.
彼女が言うとおり、ダイアナはこの世界をよりかわいくし、自分たちの作ったもので少しでもすばらしい場所にしようとするオルタナティブファッションにおける新しい企業家のひとりであり、その先頭を走っていると私は確信します。そして間違いなく私は、彼女が次に作るものをじっと見つめ、心待ちにするひとりです。

 

 


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