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漫画『イノサン』『イノサンRouge』『孤高の人』著者・坂本眞一インタビュー！SEASON2ー第３回　ー『イノサン』舞台裏　坂本眞一の絵はこうやって誕生する！ー

2019年4月7日更新

残酷なシーンでさえも美しい……！
18世紀パリの処刑人マリー・サンソンが格好いいすぎる♥︎
圧倒的な画力と美的センスで、唯一無二の作品を作り上げる
坂本眞一さんに『イノサン』『イノサンRouge』を通して
インタビュー！

『イノサンRouge』6巻より。

………今までのお話………

坂本さんの絵はまさに「超絶技巧」！
私達は驚かされるばかり……。
今回は坂本さんの原稿が描かれていく過程を追って見せてもらいました！

アトリエのマイデスクにて、原稿を描き進める坂本さん！
神の手もいうべき、坂本ハンドで、
マリー・ジョセフ・サンソンの美しい姿が現れていきます♥︎

～『イノサン』衣装の舞台裏～

まずは登場人物に着させる衣装制作から！
リアルな雰囲気ものを発注、作ってもらったら
アシスタントさんが着用。写真に収めていきます

シャルル・サンソン他、おもだったメンズの衣装は、
こちらがベースになっています

『イノサン』７巻より。
このように描かれます

マリー・アントワネット他、女性キャラの衣装は、
こちらがベースになります

『イノサンRouge』４巻より。
漫画になると、このように化けます！！
©坂本眞一／集英社

こちらの衣装は、
「マリー・サンソンには是非
肩章の付いた制服を着せたい」
という坂本さんの要望で、作ってもらったもの。

『イノサンRouge』７巻カバーイラストで着用！
ラファイエット将軍の護衛兵として活躍した時のものです

実際の衣装より、漫画で描かれる衣装のほうが
１００倍以上ゴージャスですね！
坂本マジックです！

ちなみに、漫画が進むにつれ、18世紀フランスの中で服の流行があって
形が変わっていくので、それに合わせて漫画の中でもディテールを変化させていくのだそう。
このように作った衣装でも、そのまま描かれることはまずないそうです……

～『イノサンRouge』の１コマが描かれるまで～

では『イノサンRouge』の主役ともいうべき、
マリー・ジョセフ・サンソンが描かれる１コマを
丁寧に追っかけていきましょう！

まずは制作した衣装をスタッフが着用して、
ポーズ指導を受ける

ポーズが決まったら撮影。
パソコンに取り込み、
絵の下地にします。

次回はーーこの上の画像は、実はなんとマリー・サンソンに変わっていくのです！
その過程を細かに追っていきます！　必見！！　お楽しみに！

坂本眞一（さかもと　しんいち）
1972年大阪市生まれ、91年『キース!!』でデビュー。2010年『孤高の人』で第14回文化庁メディア芸術祭漫画部門最優秀賞受賞。2016年パリ・ルーブル美術館からの招致で「ルーブル美術館BDプロジェクト」に出展。現在は『イノサン』に続き「グランドジャンプ」で『イノサンrouge』を連載中。公式サイト（試し読み可）https://youngjump.jp/innocent/ 昨年末、Apple Booksから『坂本眞一　イノサン画集G』も出版、話題に！

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『イノサン』１－９巻に続き、現在『イノサンrouge』最新刊の９巻まで発売中！（集英社発行）

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インタビュアー／鈴木真理子（すずき　まりこ）
雑誌「KERA」「Gothic&Lolita Bible」「KERAマニアックス」の創刊編集長をつとめ、その後も「ETERNITA」「Miel」「tulle」などファッション雑誌の立ち上げを手伝う。原宿系ファッション、そして様々なカルチャーやアートが大好物！