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KERA × アーティストインタビュー連載 オーケン30周年、30の結論。 第6回 オーケン30周年と、これからと。

2019年2月3日更新

昨年は、筋肉少女帯メジャーデビュー30周年だったという大槻ケンヂさん。それは同時に、自身の芸能生活も30周年を迎えるってコト。それを記念して、筋肉少女帯としては2018年6月21日にアルバム『ザ・シサ』をリリース。続いて12月5日には、ソロプロジェクト「大槻ケンヂミステリー文庫」にてアルバム『アウトサイダー・アート』を発表! バンド活動だけでなくエッセイ、TV、ラジオへの出演など、今でも幅広く活動し続けています。その独特なセンスで、現在でもケラ!ッコから大人気★ KERAでは、そんな大槻ケンヂさんの30周年インタビューを決行! たくさんの質問に答えていただき、30個の結論を導き出しました。その様子を毎週配信してきたこの連載も、ついに6回目。最終回です。


大槻ケンヂさん

ーー 大槻さん、年も明けていよいよ31年目のスタートですね。これまでの30年って長かったですか? 短かかったですか?

大槻 30年……長かった! 長かった……高尾山登山よりも疲れたよ……。

ーー あっという間!って感じではなかったんですね。

大槻 長かったよ~。まあ50代、40代でなくなった友達なんてわんさかいる中で、真面目な話、これから気をつけないといけないのは脳梗塞! これはおっさんぽいっていうより、人間世界の現実として、脳梗塞や脳卒中には気をつけないといけないね。僕と同世代、歳下でもいるから、本当に気をつけないと。

ーー 大槻さんには、長生きしてほしいです。

大槻 でも、シャルル・アズナヴールっていうシャンソン歌手は94歳で亡くなったですが、去年の夏に来日して、20曲以上歌ってるんですよね。ポール・マッカートニーも来日して、76歳で30曲以上歌ってるのよ。だからそれを見ると、人間できるんだなって思って。僕は、それを目指します。

ーー では、30年間は長かったけど、10年、20年、30年後も歌っていたい!ってことですね。

大槻 いや、いちばん言いたいのはね、「空飛ぶ円盤に乗った!」と言って、世界でいちばん有名になった宇宙人コンタクティのジョージ・アダムスキーという人がいたんですけど、彼がいちばんはじめに宇宙人に会った、と言ったのは、なんと60歳のときなんですよ! それから彼は、世界一有名な宇宙人コンタクティにのし上がったんです。やればできるんですよ。60歳でもいける! 

ーー 歳を取ってもあきらめちゃいけない!と。

大槻 というか、本当に冗談抜きで、医学が進歩していて、その頃には100歳まで生きるのが普通になっちゃうかもしれないね。アバターなんかも出るようになるだろうし……やばい時代がきますよ! その頃って、CDとかあるのかな? 僕、“直耳配信”ってのがはじまるんじゃないかなって思ってるんですよ。耳たぶにチップを埋めて、そこから脳に直接配信しちゃうとか。配信ってこと自体も、古くなっちゃうかもしれないね。こわいこわい(笑)

結論26 30年間は長かったけど、まだまだイケる!

 

ーー 今後、挑戦したいなと思っていることを教えてください!

大槻 体力づくりですね。体力づくりはちゃんとやらないとです。あとは、絵を描いてみたい。さっきも言ったけど、画家! この前、画材を買いに行ったんだけど、画材っていっぱいありすぎてわからなくて。まず絵を何で描いたらいいのかも、わからないですよね。

ーー 画家……割とマジだったんですね。

大槻 あと、普通に、TwitterとInstagramをやりたいです。あとは、ユーチューバーになりたい! さみしい夜とかに配信したい(笑)。よくいるじゃんそういうの。それをやりたいです。あとお酒をやめたいかな。

ーー やっぱりユーチューバーはやりたいんですね!

大槻 いろいろやりたいことはありますね。ああ、あと最近、もう1回小説を書きたい気持ちが、ちょっと出てきました。一時期、1行1文字も書きたくない!って思ってたんだけど、書きたいなって思いが少し出てきましたね。あとは、“握手屋”をやりたい。握手限定アイドルグループをプロデュースするの。曲は出さない、ライブもしない。握手会しかしないの。

結論27 握手限定アイドルグループをプロデュースしたい!

 

ーー いま対バンしたいなって思っているバンドはありますか?

大槻 対バンしたいバンドか……たくさんあります。それは筋少の場合と、ほかでまた違いますね。例えばオケミスのほうでは、有頂天やオワリカラと対バンしたいかな。ケラさんがヘヴィメタルが苦手だから、筋少とはできないんですよ。オケミスならばメタルの要素がないから、できるなーって思って。

ーー では、筋肉少女帯では?

大槻 意外に筋少は、ヘヴィメタル界ではちょっと異端というか。僕にヘヴィメタル要素がないから、っていうのもあるんだけど。でも歴然としたヘヴィメタルバンドでもあるので、海外のヘヴィメタルバンドと対バンしてみたいですね。この間フジロックに出てたスタークローラーっていうアメリカのバンドがいるんだけどね。ボーカルの女の子ががんばってるの。ガリガリに痩せてて、ノーブラで出てきて、口から血を出して歌うんだけど、ちょっとだけすべってるんだわ。なんかもうかわいくて。ギターの子もがんばってるんだけど、なんかノープランでお客さんをフジロックのステージに上げて、どうにもならなくなっちゃって。ベースとドラムのやつは、ただバンドがやりたいだけみたいでクールなの。もう、収集がつかない感じ。ぜひ、筋少でいっしょにやりたいですね。

ーー それは、見てみたいです!

大槻 あとは、ヴィジュアル系ではえんそくと、NoGoDとは是非。NoGoDは特撮ではいっしょにやったことがあるんだけど、筋少ではまだないから。NoGoDの団長とか、えんそくのぷうくんは、すごく面白いので。こちらも、ぜひいっしょにやりたいですね。実現するといいなと思います。

結論28 オケミスなら有頂天。筋肉少女帯ならスタークローラー、えんそく、NoGoDと対バンしたい!

 

ーー 対バンってコミュニケーションのこともあるから、慕ってくれる存在って嬉しいですよね。コミュニケーションが苦手なタイプの人は、どうすれば、円滑に回すことができるようになると思いますか?

大槻 僕がテレビや大きなライブに出るときに、いつも意識していることは、「爪痕を残そうとしない、でもタカをくくらない」。結局、対人関係をうまくやろうと気張ると、相手にいいところを見せようとしてしまって、絶対にうまくいかないんですよ。だから、人間関係でも「爪痕を残そうとしない、でもタカをくくらない」でいくと、なんとかなるんじゃないかと思います。

ーー 相手にインパクトを与えようとするとうまくいかないってことですね。でも、決してなめた態度をとってはいけないと。

大槻 若いときは特に、自我が肥大しているからね。自己承認欲求が強いから、ついやってしまいがちになるんだけど。だからこそ、若いときは対人関係がうまくいかないことが多いのかもしれないですね。



結論29 人と接するときは、「爪痕を残そうとしない、でもタカをくくらない」精神で!!

 

ーー それでは最後に、KERAの読者がこれからアハハウフフと笑って生きていけるようなヒントを教えてください!

大槻 それは常にアンテナを張って、アハハウフフと笑えることを探すことですね。僕はこないだ『ボヘミアン・ラプソディ』を見に行って、みんなが号泣している中で、アハハウフフと笑っていたんですよ。なんか、おかしいじゃん、よく考えてみたらフレディ・マーキュリーとか。彼氏のジム・ハットンとかキャラがさ。笑いますよ! でも、みんなそこはスルーして泣いてるよなって。

ーー 周りでも「号泣した!」って人、いっぱいいました。

大槻 それも視差ですよ。どんなに悲しいことでも、視差を変えてみると笑えちゃうんですよ。例えば、ものすごい恋にやぶれたとき。つらくてしょうがないときとか。オーケンごときだって、ないことはないんですよ。そういうときには僕はね、「いやあ、たしかにフラれてつらいけど、でもこの感じ、フランス映画みたいでかっこいいな」って思うんですよ。ちょっと例えが古いんだど(笑)。でもジャン・レノでもアラン・ドロンでもいいから、ってちょっと古いかもだけど! でも、自分がアラン・ドロンになった気分になってみるんですよ。「好きだったあの子が忘れられないぜ、俺バカよな。」みたいな。何かこう「別れたばかりで、あの子と行った並木道、思い出してつらい!」って。そんなときでも、「でも、ちょっとオレ、いま、フランス映画っぽくね?」って思うと、楽しくなっちゃう。そんな感じがいいと思います。視差で自分の立ち位置を変えてみると、楽しく生きていける! 視差が重要なんだと思います。


結論30 視差で立ち位置を変えると、つらいときでも楽しくなってくる!

 


最終回である第6回目は、30周年のバンド生活&芸能生活を振り返っていただき、その上で、私たちが楽しく生きられるヒントを教えていただきました! 大槻さんの言葉や考えていることの数々、いかがでしたか? みなさんも迷ったとき、つらいときは“視差”で自分の立ち位置を変えてみると、いいかもしれませんね。大槻ケンヂさんをこの記事ではじめて知った人は、ぜひライブに足を運んでみてください! きっと心の底から楽しめるんじゃないかと思います。ここまでお読みいただき、ありがとうございました★

 



筋肉少女帯メジャーデビュー30周年記念アルバム

『ザ・シサ』全12曲収録

■初回限定盤A(CD+BD) TKCA-74724 ¥5,000+税
■初回限定盤B(CD+DVD) ■通常盤(CD) TKCA-74725 ¥4,500+税 TKCA-74726 ¥3,000+税

※詳しい情報はホームページを見てね!

 

大槻ケンヂソロ・プロジェクト「大槻ケンヂミステリ文庫」(オケミス)
ライブレコーディングアルバム
『アウトサイダー・アート』全10曲収録


TKCA-74739 ¥3,000+税

※詳しい情報はホームページを見てね!

 

大槻ケンヂ Profile
1966年東京生まれ。1982年、ロックバンド「筋肉少女帯」を結成。1988年メジャーデビュー。再結成後も精力的にライブを行っている。「筋肉少女帯」のほか、「特撮」、ソロプロジェクト「大槻ケンヂミステリ文庫」などでも活動中。エッセイ、小説、テレビ、ラジオなど活躍の場は多岐に渡る。

 

取材・文/上村絵美
撮影/平川タケシ


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