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KERA × アーティストインタビュー連載 オーケン30周年、30の結論。 第3回 ソロプロジェクト「大槻ケンヂミステリー文庫」について

2019年1月13日更新

昨年は、筋肉少女帯メジャーデビュー30周年だったという大槻ケンヂさん。それは同時に、自身の芸能生活も30周年を迎えるってコト。それを記念して、筋肉少女帯としては2018年6月21日にアルバム『ザ・シサ』をリリース。続いて12月5日には、ソロプロジェクト「大槻ケンヂミステリー文庫」にてアルバム『アウトサイダー・アート』を発表! バンド活動だけでなくエッセイ、TV、ラジオへの出演など、今でも幅広く活動し続けています。その独特なセンスで、現在でもケラ!ッコから大人気★ KERAでは、そんな大槻ケンヂさんの30周年インタビューを決行! たくさんの質問に答えていただき、30個の結論を導き出しました。その様子を、全6回の連載として配信しています! 毎週日曜日をお楽しみにね♫


大槻ケンヂさん

 

ーー 筋肉少女帯の最新アルバム『ザ・シサ』について、もう少し聞かせてください。「なぜ人を殺しちゃいけないのだろうか?」という曲がありますが、たしかに誰しもそこに疑問を抱く時期があったりもします。大槻さんもそういう時期があったりしたのでしょうか?

大槻 あ、いや、あのタイトルは、数年前から社会的にけっこう話題になったりしているんですよ。どういう風に「なぜ人を殺しちゃいけないのだろうか?」という疑問に答えるのかって。いわば、大喜利になってるの。その大喜利に僕が参加するならば、「喪服を持ってないので、買いに行くのが大変だから、やめて!」って。それが僕からの回答です。

ーー 黒い服はいっぱい持っていますが、喪服はたしかに持ってないです。

大槻 でしょ? 本当に誰かが亡くなると大変じゃない。周りがあたふたしてさ。しかも、お寺とかも寒かったりするじゃない? 特に冬! 遺族に風邪引かせるんじゃないよ!って。それに法要とかに行くとさ、知らない親戚が来るじゃない。話題に困るんだな〜。 勘弁してほしいよ! そういうことがあるから、人を殺しちゃいけないぞ!って。

ーー みんなに面倒な思いをさせないように、人を殺しちゃいけない、と。

大槻 そう。裁判なんて始まったら大変なんだから。すっごく面倒くさいんだから! 人を殺しても、誰も得しない。自分も得しないからやめたほうがいいですよ!!


結論11 喪服買うのは面倒だし、自分ですら得しないから人を殺すのはやめよう!



ーー 『ザ・シサ』の「ネクスト・ジェネレーション」という曲についてお聞きします。同じバンドに親子2世代でハマる、という内容の歌詞でしたが、大槻さんのライブでも、親子2世代で来ているお客さんはいますか? 

大槻 たまにいらっしゃいます。母と娘もいますし、母と息子もいます。お父さんといっしょという場合も。全然会話のなかった父と娘が、「お前何聴いてるの?」「筋少だけど?!」……「あのカレーのか?!?!」みたいな感じで盛り上がったとかいう話をよく聞きますね。

ーー それは嬉しいですね! もし、まだ大槻さんのライブ見たことのない人に、自分のライブのことを説明するならなんと伝えますか?

大槻 筋少もオケミスも弾き語りもあるし、トークライブの「のほほん学校」も違うからねー。一概にこうだとは言えないんだけれども。まあ「サブカルおじさんが面白おかしくやってます」ってことで。若い人は「こういう人でも30年もやってこれたんだな」って、見ると気持ちが安らぐと思いますよ、きっと。若い人ほど、将来が漠然としてて、不安だろうから。若い頃って将来不安でしょう。でも、夏フェスとかに行くと、例えばパンクバンドとか、僕より先輩に当たる方々もがんばってるじゃないですか。こんなパンクな人も、なんとかなるんだって。お客さんを見てても、いいオヤジがもみくちゃになってるじゃない? こんなんでも、将来は大丈夫なんだって、自信につながるんじゃないかと思います。

結論12 サブカルでもパンクスでも将来は大丈夫。なんとかなる!

 

ーー 『ザ・シサ』の「セレブレーションの視差」という曲には、特撮の「ケテルビー」でおなじみの「猫かと思ってよく見たらパン」のフレーズがまたありました! これって実話なんですよね。

大槻 あれはなんだっけな? なにかの取材で、二葉亭四迷だったか、菊池 寛だったか……文豪の家の近くを歩いていたら、一斤のパンが落ちてたんですよ。それを一瞬、猫に見間違えたという話です。あれは衝撃的だったもので、今でもよく覚えています。作家は忘れたけどね。

ーー 遠くから見ると、茶トラの猫に見間違えるかもしれないですね。

大槻 そうでしょ? でも道路って、意外と変なものが落ちてますよね。爆笑問題が企画で道に落ちてる軍手を集めたら、大量に集まったっていう話もありますよね。あと、川にはよく自転車が捨ててあるんだよね。自転車なんて400円で捨てられるのに! マットレスは1200円するんだよ! なんでだろうね?

ーー ぎゅってやっても小さくならないからですかねえ。

結論13 道には意外なモノがよく落ちている!

 

ーー それでは「大槻ケンヂミステリ文庫」のお話も聞かせてください。『アウトサイダー・アート』の「オーケンファイト」という曲は自分のための応援歌的な位置づけですか?  

大槻 そうです。実は僕は子供の頃、体が弱かったんですよ。それがたまたま、ラウドロックバンドをやることになった感じなんです。最初が違うんですよ。ラウドロックやパンクをやる人っていうのは、はじめから体が強いんですよ! やっぱり基本的にね、体が弱い奴はね……アンビエントとかやるんですよ!!

ーー ああ! たしかに納得!!

大槻 僕はもともと体が弱いのに、ロックをはじめちゃって……ロックって基本、立ち仕事じゃないですか! ドラムとキーボード以外。立ち仕事はなかなか大変なんですよ。だからもう、それで20曲とか歌うとね「がんばれオレ!」って思うときがあります。そんなときのテーマソングですかね、「オーケンファイト」は。でも、ロックバンドをはじめたことによって、体力が向上したのは確かです。やってなかったら、もっと弱かったんじゃないかな? 

ーー じゃあ体が弱いやつは、アンビエントじゃなくて、ラウドロックをやりなさい!という感じですね。

大槻 むしろそうですね。でも逆に、屈強なヤツがアンビエントが大好きだったら、なんかちょっとかわいそうよね……。マッチョなのに、アンビエント。でもたまにフジロックとかには、「お前そんな屈強なのにホワンってやってんじゃねーよ」っていうガイがいますよね。

結論14 体が弱いやつは、ラウドロックをやろう!

ーー 『アウトサイダー・アート』でいちばんお気に入りの曲は?

大槻 すべての曲が好きだから、どの曲がとは言えないなあ。ただ、いわゆるリード曲っていうのは、今回は「ぽえむ」なんですね。これは、ポエトリーリーディングじゃないけど、音楽にのせて語りたかったんですよ。本当に語りまくってるので、聴きどころではあると思いますね。こんな変な曲はあまりないんじゃないかなと思います。

ーー 筋肉少女帯の曲にも、語りの入った曲が多いですよね?

大槻 昔は特に多かったんですよね。それはね、実は歌詞がまとめられなかったからなんですよ。ただ、ここ10年くらいはテクニックを覚えて、まとめられるようになってしまった。でもそこからまた、吹きこぼれてみようっていうか。まとめられるところから語り出したら、どうなるのか?という実験でもありました。

ーー まとまってる語り、というと、ラップ的なアプローチとかはいかがでしょうか?

大槻 ああ、ラップも実はやってみたい気持ちもありますね。僕は多分、あと10年遅く生まれていたら、ラッパーを目指してたと思う。だって楽器が弾けないじゃない? だから、ベースの内田雄一郎くんなりにトラック作ってもらって、ラップやってたんじゃないかな。そしてそれよりさらに10年遅く生まれてたら、ユーチューバーをやってたと思う。もうわからない世界だけど……僕もやってたと思います!


結論15 生まれた時代が違ってたら、やってることも違ってたかも!

 

第3回目は、筋肉少女帯の最新アルバム『ザ・シサ』と、ソロプロジェクト「大槻ケンヂミステリー文庫」の『アウトサイダー・アート』についてお聞きしました! 次回はファッションについてお伺いした内容をご紹介する予定です。お楽しみに★

 


 

筋肉少女帯メジャーデビュー30周年記念アルバム

『ザ・シサ』全12曲収録

■初回限定盤A(CD+BD) TKCA-74724 ¥5,000+税
■初回限定盤B(CD+DVD) ■通常盤(CD) TKCA-74725 ¥4,500+税 TKCA-74726 ¥3,000+税

※詳しい情報はホームページを見てね!

 

大槻ケンヂソロ・プロジェクト「大槻ケンヂミステリ文庫」(オケミス)
ライブレコーディングアルバム
『アウトサイダー・アート』全10曲収録


TKCA-74739 ¥3,000+税

※詳しい情報はホームページを見てね!

 

大槻ケンヂ Profile
1966年東京生まれ。1982年、ロックバンド「筋肉少女帯」を結成。1988年メジャーデビュー。再結成後も精力的にライブを行っている。「筋肉少女帯」のほか、「特撮」、ソロプロジェクト「大槻ケンヂミステリ文庫」などでも活動中。エッセイ、小説、テレビ、ラジオなど活躍の場は多岐に渡る。

 

取材・文/上村絵美
撮影/平川タケシ

 


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