SuG「無期限活動休止」 武道館のステージでファンに魅せたもの
2017年9月27日更新9月2日をもって「無期限活動休止」に入ったSuG。
活動を休止する前のラストステージ・武道館で見せた『HEAVY POSITIVE ROCK』。その一夜をKERAがレポートするよ!
ケラ!ッコもたくさん駆けつけたSuGの武道館公演
SuGは、多くのケラ!ッコにとっても思い入れの深いバンドだろう。
ヴォーカルの武瑠がモデルでKERAに出ていたことも大きいが、やはり人気の理由は音楽性。SuGの色とりどりでときに痛々しい、それでも優しい世界観は、ケラ!ッコだけでなく多くの人々を虜にした。
そんなSuGが、無期限活動休止を決めた。ライブの会場は日本武道館。9月2日、彼らはどんな気持ちでステージに立っていたのだろうか?
開演前、会場の客席はファンで埋まっていた。ライブTシャツを着たファン、Million $ Orchestraのアイテムを身につけたファン、みんな思い思いのファッションで会場に足を運んでいた。
SEが鳴り出し会場が暗転すると、会場の空気がピリッと引き締まる。1曲目『AGAKU』からライブがスタート。
ステージ上には全開の笑顔の武瑠(Vo)、そしてmasato(Gt)、yuji(Gt)、Chiyu(Ba)、shinpei(Dr)の5人がいる。
『AGAKU』の歌詞は、まさに最近のSuGの活動についての言葉たちだったのだろう。
スクリーンに映し出される言葉たちに切なさがこみ上げる。
SuG史上最大のステージに会場中が笑顔
「誰がこんな光景を予想したでしょう? 今日この武道館には7000人が集まってる。初めてのライブで動員3人だったバンドが、無理だって言われたキャパを満員にした……その奇跡を再び見ているようです」
と武瑠は語った。
言葉通り、当日の会場にはたくさんのファンが詰めかけていた。もちろん、5人のSuGの現時点での最後のステージを見るために。
たくさんのダンサー、レーザービーム、大きなモニターに映像、ステージ上に灯る炎に爆煙……今までにない豪華な演出で、SuGの史上最大のライブは進行していく。
これが最後なんて信じられない、と誰もが思ったに違いない。メンバーたちはニコニコ楽しそうで、ファンもそれに心からの声援を贈る。
ライブはそんな幸せな空間の中で進行していったのだ。
美しいバラードのターム
この日のライブのテーマは『HEAVY POSITIVE ROCK』。
武瑠いわく「無理矢理前向き」なのだそうだ。
無理矢理だとしても、本当は違っていたとしても、この日武道館にはたくさんの笑顔と笑い声と声援が響いたのだ。もちろん、それはファンとメンバーで創り上げたものだ。
『桜雨』では「こんなに美しい景色の中、心を込めて……心を引っ掻いて作った曲を歌えることを、感謝します」と武瑠は語った。
美しいメロディとともに、ピンスポットを浴びた武瑠が歌い出す。
『無条件幸福論』『Howling Magic』など、心に響くロックバラードを歌い上げた後には各メンバーのソロセッションが。
ダンサーたちの踊りとギター、ベース、ドラムがそれぞれセッションし、最後にはChiyuのサックスソロも披露された。
「今日はSuG史上最高の1日にしよう!」の叫び通り、ライブ後半戦はステージも客席もノリにノった。『gr8 story』『☆ギミギミ☆』『SICK’S』とSuGの代表的な曲を立て続け、なんと『俺式Continue』『R.P.G.-Rockin’ Playing Game-』『Vi-Vi-Vi』『武士道-bushido-FREAKY』『Fast Food Hunters』『Grazy Bunny Coaster』と懐かしの曲たちをメドレーで披露。
最近のライブでは聴くチャンスもなかなかなかった曲たちに、イントロだけで客席からは大歓声が上がる。
本編の最後は、SuGのテーマソングと言っても過言ではない『39GalaxyZ』。
曲中には天井から降り注ぐ星形のメッセージカードに、メンバーもファンも驚きながらも最高の笑顔を見せていた。
アンコールではメンバーそれぞれの声
メンバーがステージから去った後は、もちろん客席からアンコールが巻き起こる。そして『dot.0』で再びメンバーたちがステージに。
武瑠がこのとき衣裳替えに着ていたのは、Million $ Orchestraの新作レザーライダースなのだという。とてもこだわって作ったというMillion $ Orchestra最後のアイテムが最高のステージ衣装になる。
ここでメンバーそれぞれからこの日の公演について感想が。shinpeiは「本当に、こんなに幸せな場所をくれたみんなに、ありがとうございましたと伝えたい」と語り、堪えきれない涙を見せた。
Chiyuは「ごめんなさい、じゃなくて、ありがとう、を伝えたい」とファンへの感謝を語りつつ、「これからも俺自身は表舞台で、ベースを弾き続けていきたい」と、ファンへ宣言してくれた。
yujiは「SuGを通じて出会ったつながりや絆を、これからも大切にしてね」とファンへの希望を述べた。
masatoは「いろんな感情があるけど、一番は武道館がSuGが止まる場所になってしまったことが悔しい。SuGを守れなかったことが悔しい。思うところはたくさんあるけど、みんなに一番感謝を伝えたい。ありがとう!」と、自身の複雑な心境を吐露した。
武瑠は「10年の歴史が連れてきてくれた、この景色に感謝したい。ありがとうございます!」とまずは今までの活動を振り返って、ファンへの感謝を述べた。途中言葉を詰まらせて涙に溺れながらも、「13年前、この場所(武道館)で踏み出した第一歩が、夢になった。夢のない無気力な少年だった自分が、夢を掴めた。みんなもやれば絶対にできるよ!」と必死にファンへのエールを贈る。
『teenAge dream』『CRY OUT』……痛いけれども心に刺さるメッセージを、ずっと叫び続けてきたSuG。
そしてアンコールの最後は『Smells Like Virgin Spirit』。「この曲を武道館で響かせたいと思ってがんばってきた。初めて5人で作った曲です。みんなで叶えたこの景色を、自分のこととして誇りに、幸せに思ってください」と武瑠がファンたちに告げた。
会場中の全ての手が挙がり、大きな合唱が武道館の天井に響き渡る。メンバーとファンの思いが作り出した最高の瞬間を、ここに見た気がした。
ラストソングは『ときどきすてきなこのせかい』
全てが終わっても客席からはアンコールが鳴り止まず、ステージはダブルアンコールへ。
『LOVE SCREAM PARTY』ではディスコみたいにステージも客席も踊りまくる。
そして本当のラストソングは『ときどきすてきなこのせかい』。
「ときどきすてきなこの世界で
僕ら唄をうたうんだ
ドキドキさせてくれるのなら
もうすこし生きてやってもいいぜ」
SuGのこんな歌詞に、自分を重ねて、SuGと一緒にドキドキしながら生きてきた人たちがたくさんいただろう。そして、そんなファンたちと一緒に、これからもSuGの曲たちは生き続けていく。
シーンの定型にもハマらず、はみ出しまくって、たくさんの価値観を生まれ変わらせて活動してきたSuG。
日本だけでなく海外にも、ケラ!ッコたちにも、たくさんのファンにも、いろんなものを与えてくれたSuGに、心からの感謝と敬意を。
そして、これからもSuGが与えてくれたものを、大切にしながら、今後の彼らの道行きを応援していきたいと思う。
武瑠からKERAへコメント!
SuGは、ファッションと密接に絡み合う特殊な活動形態のバンドだったと思います。
ヴィジュアル系と原宿系のハーフだと称されることもあり、そういった意味ではKERAはホームと言えるような場所だったかなと。
脳内を自由にぶちまけるような遊びをずいぶんと長い事させていただきました。しかも、10代の頃実際に読んでいた雑誌で。それって、とっても光栄な事だったんだなあと、振り返るとより深く感じます。
また、全世界のケラ!ッコとも繋いでくれました。
最高にパンキッシュなサポート、ありがとうございました!
20170902 セットリスト
1. AGAKU
2. HELL YEAH
3. 不完全Beautyfool Days
4. Toy Soldier
5. 小悪魔Sparkling
6. B.A.B.Y
7. 無限Style
8. 桜雨
9. 無条件幸福論
10. Howling Magic
11. セッション
12. sweeToxic
13. 契約彼女、生贄彼氏
14. FRIDAY!!
15. gr8 story
16. ☆ギミギミ☆
17. SICK’S
18. mad$hip
19. メドレー
~Alterna
~俺式Continue
~R.P.G -Rockin’ Playing Game-
~Vi-Vi-Vi
~武士道 -bushido- FREAKYY
~Fast Food Hunters
~Crazy Bunny Coaster
20.39GalaxyZ
――アンコール――
EN1.dot.0
EN2.teenAge dream
EN3.CRY OUT
EN4.Smells Like Virgin Spirits
――ダブルアンコール――
WEN1.LOVE SCREAM PARTY
WEN2.ときどきすてきなこのせかい
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