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世界中に熱狂的なファンを持つ、エドワード・ゴーリーの作品展「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」が本日より開催！

2018年7月13日更新

毎週金曜日は、最新のカルチャートピックスやトレンドニュースをお届け！　今日は、アメリカを皮切りに世界各国で開催され、日本中を巡回し、東京初開催となる絵本作家エドワード・ゴーリーの作品展「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」のご紹介です！

人を不安にさせる不気味さと残酷さ。ゴーリーの描く独特の世界観に惹き込まれる

エドワード・ゴーリー『うろんな客』1957年　挿絵・原画
©2010 The Edward Gorey Charitable Trust

　不思議な世界観とモノクロームの緻密な線描で、世界中に熱狂的なファンを持つ、アメリカの絵本作家エドワード・ゴーリー。ときに人を不安な気持ちにさせる不気味さとナンセンス、そして余韻を残す優雅なユーモアさ――。ゴーリーの作品はミステリー小説のような物語と押韻・造語・古語などを駆使した文章、そして細かく書かれた魅惑的なペン画によって多くの人々に愛されています。

エドワード・ゴーリー『不幸な子供』1961年挿絵・原画
©2010 The Edward Gorey Charitable Trust

　特に日本では、アルファベット順に次々と子供たちが死んでいくだけの『ギャシュリークラムのちびっ子たち』や、いつの間にか誰も知らない奇妙な生き物が家族の輪に入っている『うろんな客』、裕福な家庭に育った少女が両親の死によって大きく変化していく『不幸な子供』などの絵本は、とても高い人気を得ています。

エドワード・ゴーリー『キャッツポッサムおじさんの実用猫百科』1982年表紙・原画
©2010 The Edward Gorey Charitable Trust

　とはいえ、翻訳されている絵本はゴーリーというアーティストのほんの一面。彼自身が文章とイラストの両方を手掛けた主著だけで100冊を超え、さらに挿絵、舞台や衣装デザイン、演劇やバレエのポスターなど、創作活動と才能は多岐にわたります。本展覧会では、ゴーリーの没後、アメリカを皮切りに各国を巡回した原画展をもとに、個人コレクターの所蔵品や貴重な原画・草稿・書籍などからゴーリーの多彩な創作活動を辿り、謎に満ちた優雅な秘密に迫ります。

エドワード・ゴーリー（Edward Gorey）
1925年、アメリカ・シカゴ生まれ。独特の韻を踏んだ文章と独自のモノクローム線画で、ユニークな作品を数多く発表。また、エドワード・リアやサミュエル・ベケットらの作品の挿画、劇場の舞台美術なども手掛けた。幻想的な作風と多くのペンネームを使い分けて私家版を出版したことから、世界的に熱狂的なコレクターが存在する。2000年4月15日、75歳で死去

エドワード・ゴーリー『輝ける鼻のどんぐ』1969年挿絵・原画
©2010 The Edward Gorey Charitable Trust

「エドワード・ゴーリーの優雅な秘密」
会場●八王子市夢美術館
　　　東京都八王子市八日町8-1　ビュータワー八王子2F
交通●JR「八王子」駅より徒歩約15分、または京王「八王子」駅より徒歩約20分
会期●2018年7月13日（金）～9月2日（日）
開館時間●10:00～19:00（入館は閉館の30分前まで）
　　　　　※8月3日（金）、4日（土）は20:00まで開館
休館日●毎週月曜日（ただし祝日の場合は開館し、翌火曜日が休館）
観覧料●一般￥700（￥560）、学生＜高校生以上＞・65歳以上￥350（￥280）、
　　　　会期中中学生以下は無料　※（）内は15名以上の団体

会期中の催し「ギャラリートーク」
日時●8月11日（土・祝）13:30～14:30
会場●八王子市夢美術館展示室
講師●石川真紀子（白泉社『MOE』編集部副編集長）
　　　内山さつき（ライター）
費用●無料（ただし、観覧料は必要）
店員●なし（座席はありません）
申し込み●不要（直接、会場へ集まってください）